副鼻腔(ふくびくう)と呼ばれる鼻の穴の周囲にある頭がい骨の空洞に、細菌などが原因となってウミが溜まり、炎症をおこす病気です。
症状として頭痛や鼻づまり、黄色や緑色の鼻汁、においが分からなくなるなどの症状が現れます。
栄養状態の改善から昭和初期に比べると症状は軽いものが多くなってきています。
ただ、現在はアレルギーから併発する副鼻腔炎が増加傾向にあり、副鼻腔炎の治療と同時進行でアレルギーの治療をする場合があります。
副鼻腔炎はなかなか自然に治ることがありません。むしろ副鼻腔炎が悪化し、炎症がひどくなり、髄膜炎(ずいまくえん)などの重い病気に発展することもあるので、早期に耳鼻咽喉科を受診した方がよいでしょう。
頭がいつも重い、頭痛が続くような場合は副鼻腔炎を疑ってもよいでしょう。
副鼻腔炎は以前は手術による治療が一般的でしたが、現在はマクロライド系と呼ばれる抗生物質を少量づつ長期に投与する治療法が考案され、飲み薬と通院で鼻の処置をすることで治療できるケースが増えてきました。 当院では鼻処置とネブライザー治療と投薬で治療を行います。
重症なケースは手術をすることもありますが、現在は昔と比べて患者さんの負担の少ない手術になってきています。
(手術の場合は病院を紹介します)
お子様が副鼻腔炎の場合は、集中力の低下から学習に支障をきたす場合があります。
放置すると症状が進行し、更に学習が進まず、将来に影響する可能性があるので早期の治療をおすすめします。
昔と比べると副鼻腔炎の治りはよくなってきていると言われているので、早期に適切な治療を受けさせてあげてください。