中耳炎|摂津市の千里丘やまもと耳鼻咽喉科 駅より徒歩4分

千里丘やまもと耳鼻咽喉科
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中耳炎

中耳炎とは

子供がよくかかる耳の病気です。耳の鼓膜の更に向こう側の中耳と呼ばれる部分に炎症が起こり、タイプにより症状は様々です。
中耳炎には大きく次の3つのタイプがあります。

  • 急性中耳炎
  • 滲出性中耳炎
  • 慢性化膿性中耳炎

中耳炎の中には重症化するケースもあり、痛みが治まったとしても慢性化したり、
自覚症状がほとんどないまま進行し、軽度の難聴を引き起こす場合があります。
中には手術を必要とするような中耳炎もあるため、早期かつ継続的な治療が必要です。

中耳炎の種類と症状

1.急性中耳炎

乳幼児の約8割が一度はかかる種類の中耳炎です。かぜなどの炎症の後で中耳にも炎症が起こるケースが多くみられます。 症状としては、“耳が痛い”“耳だれが出る”“発熱”などが挙げられます。

現代ではお薬が効きにくい中耳炎が増加傾向にあり、実は小さなお子様の治りが悪くなってきています。痛みが引いたからといって放置していると、滲出性中耳炎や慢性中耳炎に移行してしまう場合があるため、注意が必要です。

2.滲出性中耳炎

鼓膜の奥にある中耳に液がたまり、音が聞こえにくくなる中耳炎です。

症状としては、主に「難聴」「耳のつまり感」「耳鳴り」ですが、子供さんの場合症状を訴えない場合があるので注意が必要です。例えば「呼びかけても返事が遅い」「耳をやたらと触る」「集中力の低下などが気になる」ような場合は滲出性中耳炎の可能性を疑いましょう。放置すると中耳炎が治った後も、難聴が残ってしまうことがあります。

滲出性中耳炎は慢性疾患のため、すぐに治らない場合もありますが、治療を停止すると悪化の恐れがあるため、あきらめずに治療をすることが大切です。

滲出性中耳炎について

 

3.慢性化膿性中耳炎

炎症が慢性化し、粘膜が強いダメージを受ける病気です。

症状としては“鼓膜に穴があく”“耳だれが継続して出る「難聴」などがあります。
痛みに関しては、全く感じないか、あってもそれほど強くありませんが、急に化膿すると痛みが強くなります。

急性中耳炎の治療が不完全なまま時間が経過した結果、起こる場合が多くあります。
症状が悪化した場合は手術が必要になる場合もあります。

 

中耳炎の治療

急性中耳炎の場合は耳の中を清潔にし、中耳炎のそもそもの原因でもある鼻の症状の改善を行います。
お薬の処方も行います。

通常1週間程度で治りますが、お子様によっては治りの悪い方もいらっしゃいます。
中耳炎は最後まで治療をすることが非常に重要です、痛みがなくなってきた場合もしっかり病院に通いましょう。

炎症の状況によっては鼓膜に穴を開け、痛みや熱をやわらげる手術を行う場合があります。
医師と相談し治療を進めますので安心してください。

なぜ中耳炎はお子様がかかりやすいのか

子供はまだ発達段階で耳管(じかん)と言う耳と鼻をつなぐ管が短いため、鼻のばい菌が耳管を通って中耳に移動しやすく、そこで炎症が起こります。

沢山のお子様がかかる病気ですので、おかしいな?と思ったら早めに耳鼻科へかかり、しっかりと治療することが大切です。

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