レーザー治療とは鼻の粘膜をレーザーで焼くことで、過敏に反応している鼻の粘膜のアレルギー症状を抑える治療法です。レーザーは様々な体の場所の治療に利用されていますが、鼻や耳など耳鼻咽喉科で治療する領域でも幅広く活用されています。
レーザー治療によって通年性アレルギー性鼻炎に悩まれている方が薬の服用なしで快適に過ごせるようになったり、花粉症のシーズンに花粉に反応しなくなったりと症状が軽減されます。
多少の個人差がありますが、約70%の方に症状の改善がみられます。
レーザー治療をすることができるかどうか、レーザー治療によって改善する可能性があるのかを診断します。 場合によっては、この段階でアレルギー検査を行うこともあります。
レーザー治療は原則予約制です。レーザー治療を行う日時を予約していただきます。
鼻の中に麻酔液が染み込んだガーゼを入れて15分ほど待ちます。
レーザーの機械で治療を行います。 焦げ臭いにおいがしますが、特に問題はありません。痛みもほぼなく、左右の鼻あわせて15分くらいで終了します。 痛みや出血はほとんどありませんし、顔の表面を傷つけることもないので安心してください。
レーザー治療後は鼻の中にかさぶたができるので、かさぶたを取り除くことと、その後の鼻の状態を確認するためにレーザー治療後数日以内に受診が必要です。
かさぶたがキレイになれば、その後数回で通院は終わります。ほとんどの方が効果を感じますが、永久的に完治するわけではなく、だいたい効果の持続は1年~2年ほどと言われています。
花粉症の患者さんの場合は、症状が出る前に治療を行っていただく方が効果が高いと言われています。
なので、花粉が飛散する1か月~2か月前に治療を受けていただくことがおすすめです。